家の地震対策はしてる?もしもの「揺れ」に備える方法
みなさんはご自宅の地震対策、行っていますか?地震大国日本は、いつ大きな地震が起こってもおかしくありません。実際に、大きな地震がここ最近多く起こっていますよね。
「地震がきたらどうしよう……」と、不安を抱える人も多いはず。だからこそ地震が起こっても対応できるよう、日ごろから対策をとっておくことが大切なのです。
そこでここでは、大切なご家族の命を守るために、日ごろからできる地震対策についてご紹介します。もしもの時の「揺れ」に備えるには何をやっておくべきなのか、地震が起こった時に慌てなくて済むよう、ぜひ参考にしてくださいね。
1.はじめの地震対策!事前に家族で話し合っておこう
最初の地震対策として、家族で話し合っておくことも大切です。
そもそも、地震が起こったとき、家族全員が家にいるとは限りませんよね。家族全員揃っていたとしても、それぞれが冷静に行動できるかもわかりません。だからこそ日ごろから地震についてしっかりと話し合っておき、どういう行動を取ればいいのかイメージしておきましょう。
具体的に話し合っておくべき内容は、以下のとおりです。
・外出している時の集合場所や安否確認をどうするか
・自宅にいる時地震が起こったらどうやって逃げるか、その経路はどうするか
・防災グッズは何をどこに置いておくか
・家の中の安全な場所と危険な場所はどこか
・小さなお子さんや介助が必要な家族がいる場合、避難をどうするか
・地震が起こった時の役割分担(例:非常持ち出し袋は誰が持って行くか等)
これらについてしっかりと話し合っておき、もしものための準備をしておいてくださいね。
2.地震が起きた時に取るべき行動とは
では、実際に自宅にいる時地震が起きたとき、どう行動すればいいのでしょうか?「地震が起きたらまず火を消すべき!」とも言われますが、本当のところはどうなのでしょう。
例えばガス会社では、震度5以上の地震を察知したとき、自動的にガスの供給をストップするように対策しています。とはいえ揺れた瞬間止まるわけではないため、火を使っている場合は大変危険です。まずはキッチンなど火から離れ、安全を確保するようにしましょう。
ある程度揺れがおさまったら安全を確保し、火や電気を消します。そうすれば、火災などの二次災害を防ぐことができるからです。
大切なのは逃げること。火の近く・窓ガラスの近くなど、危険な場所の近くにいる場合は身の安全を最優先させてくださいね。
3.家の地震対策5選!揺れに備えるためにすべきこと
家族と話し合いをしたり、地震が起きたときの咄嗟の行動を頭に入れたりするだけで、地震が起きたときに身を守れる可能性はぐんとあがります。それに加えて家の中の地震対策を行っておけば、大きな被害を防ぐことも可能です。
そこで最後は、家の地震対策についてお伝えします。今すぐにできることをご紹介するので、ぜひ実践してみてくださいね。
3-1.大型家具の地震対策
ホームセンターなどでよく見かける家具の転倒防止グッズとして、「つっぱり棒」がありますますよね。これは家具の上部分と天井につけつっぱることで転倒を防止するものです。
しかし、注意したいのが、つっぱり棒は家具の転倒防止にはあまり効果がなく、気休め程度にしかならないということ。何も対策をしないよりはましですが、天井は柔らかい素材でできていることが多いので、強い地震が起きたときに天井を突き破ってしまうことも……。
そんな危険を回避するには、「建築基準法で強度が求められている下地材の壁にL字型の金具をボルトで固定する」ことがおすすめです。
そのほかにも、「チェーンやベルトで壁の柱と家具を固定できる製品」も売られています。L字金具より強度は劣りますが、そのままにしておくよりは安心です。
これら2つの方法はマイホームならできますが、賃貸となれば壁にボルトを打つことができませんよね。インテリア的にもL字型の金具が目に付いたり、家具に穴があいたりと、抵抗がある方も多いのではないでしょうか。そんな方には、「マットとつっぱり棒の併用」がおすすめです。
3-2.上下別々になっている家具の地震対策
たとえば、カラーボックスなどを複数買って来て、積み上げて棚としてお使いのご家庭があります。このように上下が分離する家具では、地震が起きたときに上に乗っている家具が外れてしまい、落ちてくるかもしれません。
購入したら、すぐに上下の家具がつながるように固定しておきましょう。
3-3.扉や引き出しがある棚の地震対策
食器棚など、扉や引き出しのある棚は、地震によって中に収納してあるものが飛び出してくる危険性があります。そういった家具には飛び出し防止グッズを活用しましょう。
飛び出し防止グッズとして、「耐震ラッチ」というグッズがあります。これはドライバーさえあればかんたんに取り付けることができるもので、地震の揺れを感知し、自動的に扉のロックがかかるスグレモノです。食器棚などの扉につけておけば、食器類が飛び出さないので安心ですね。
3-4.扉のついていない棚の地震対策
本棚などの扉がついていない棚は、中に入れてある本などが飛び出してくる危険も。この場合は落下防止グッズを利用して、本が地震で飛び出してこないよう対策しておきましょう。本が乗っている棚板に落下防止シールを貼るだけなので、かんたんです。
また収納にもコツがあり、重い本は本棚の下の段・文庫本など軽い本は上の段に置くと、転倒しにくくなります。
3-5.照明器具の地震対策
照明器具でとくに注意したいのが、ペンダントライトなどの吊り下げ式の照明器具。落下の可能性があるため、そのままだと事故につながることも。
地震の揺れに対策するため、チェーンなどで補強しておくか、天井に直接つけるタイプの照明器具に交換しておくと安心ですよ。
4.地震対策には「災害に強い家」に住むことも大切
地震にそなえて、まずは家族でどう行動するか話し合っておきましょう。さらに、家具や窓などの対策も取っておくと、被害をより小さくできます。
今回はもしもの揺れに備える方法をご紹介しましたが、地震対策以上に地震に強い家に住むことも大切です。家を選ぶときは、地震に強い家かどうかをきちんと確かめてくださいね。
奈良県 香芝市 新築・リノベーション
仲山工務店設計事務所